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子猫の保護・危険性

更新日:7月30日


保護した子猫
保護した子猫

代表者である私の働き場の工場近くで、1日以上、ずっと泣き続けている子猫がいました。

片目は目やにでふさがりぎみで、一生懸命、泣いています。

お母さん猫が来るかとずっと待っていましたが、一夜開けても母猫は来ませんでした。

すると、無き声を聞きつけてか、カラスが2羽、独りぼっちの子猫を狙っているかのように、電柱で子猫の様子を観察しています。


母猫に捨てられた子猫は、2日もすると、脱水などで死ぬそうです。

雨も降り始め、子猫が憔悴していくのが目に見えていました。

これでは死んでしまう・・・。


従業員と協力して、なんとか捕獲器でとらえ、保護しました。

子猫用のミルクや、クッション、ペット用電気あんかを与えました。

そして一夜、頑張ってくれて、今朝もミルクを与えました。今はだいぶ落ち着いて、寝ています。おしっこもちゃんとしてくれました。

生後一ヶ月、くらいでしょうか?


「猫って、母性本能が強いんじゃないの?」そう思われる方も多いかもしれません。

でも実は、野生の本能の中で、母猫が子猫を置き去りにするケースは毎年たくさん起きています。


【主な理由】


  • 母猫自身が衰弱していて、育児できない

  • 生まれた子が弱すぎる、病気がある

  • 人間が触って匂いが変わり、育児放棄

  • 敵から逃げるための緊急移動中に、1匹だけ置き去り

  • 多産で、全頭を育てきれない


どれも「母猫が悪い」わけではありません。ただ、自然界の過酷な生存戦略の一部なのです。


全国でどれくらいの子猫が捨てられているの?


「日本全国で母猫に捨てられている子猫の正確な数」という公式データはありません。

でも、環境省や各自治体の統計、そして全国の保護団体・ボランティアさんたちの現場感覚から言えるのは――


【推定】

年間 数万匹規模の子猫が「母猫不在でひとりぼっちで発見」されています。

これは、

  • 自治体が1年に保護する猫:約3万〜4万匹(その大半が子猫)

  • 保護団体や個人ボランティアによる保護数:全国でさらに数万匹

  • 野外で誰にも見つけられず、自然死してしまう子猫:統計には出ないが、最も多い層と言われています。


カラスや他の外敵も命の脅威に


さらに最近多いのが、「カラスによる子猫被害」です。

空から静かに見張り、動けない子猫や鳴き続けている子猫を狙い、急降下して連れ去っていく…。


今回スタッフが保護した子猫のすぐそばにも、2羽のカラスが電柱から見張っていました。


【カラスの行動パターン】

状況

カラスの意図

子猫が同じ場所で長時間鳴く

「ここに弱った動物がいる」「動きが鈍い」「親猫がいない」と認識

電柱や屋根の上で長時間見張る

「いつ降りようか」「人間がいなくなったらいこうか」って見計らってる

2羽で行動

カラスはつがい、または群れで協力して狩りをすることがある

雨の日でも離れない

「チャンスが来るまで待つ」狩猟本能の高さ

この前、知り合いの子猫がいなくなりました。

屋外に出した日にいなくなったそうで、鳴き声もないし、死体もない。

最初は、母親がどこかに連れて行ったのかと思いましたが、探しても何処にもいません。もしかしたら、カラスによる仕業かもしれません。


カラスを含め、子猫を襲ういきもの一覧

捕食者

子猫へのリスク

カラス

空から急襲、特に生後1ヶ月未満が狙われやすい

カラス以外の大型鳥

トビ(トンビ)、フクロウ、タカ類も子猫を狙うことがある(地域による)

キツネ

山間部や農村部で、野外にいる子猫を狙う例あり

イタチ、テン、アライグマ

野生動物が多い地域では夜間に子猫を襲うことがある

野犬(野良犬)

都市部では減ったが、地方や山間部で子猫を襲うことも

ハクビシン

都市部でも屋根裏に生息することがあり、子猫が狙われるケースも

大型ネズミ(ドブネズミなど)

生まれたばかりの動けない子猫が襲われることがある(非常に稀だが実例あり)

人間

悪意による虐待、車による轢死、農作物被害対策としての駆除など…



子猫の保護をされる方は、カラスや他の動物に子猫が連れて行かれないよう気をつけてください。



 
 
 

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